新型コロナウイルスが猛威を振るい、各所で経済的に落ち込みが見たれる昨今ですが、一方で株価が上昇している傾向にあります。
そこで、今こそ証券投資を行おうという方が増えているのが実情です。
ただ、いきなり証券投資を始めようとしても、基礎知識がない中で行うのは危険です。
まずは、証券投資に関する知識を習得してから、今のトレンドに乗ることが重要となります。
この記事では、証券投資についての基本知識と、実際に投資する場合におすすめのサービスを紹介します。
証券投資とは?
まずはじめに、証券投資とはどのようなものであるのかについて解説します。
しっかりと証券投資について理解して、イメージを掴みましょう。
貯蓄との違い
証券投資したことがない方でも、貯蓄を行っている方は多いのではないでしょうか。
証券投資と貯蓄には、最終的には将来の蓄えにするなどという目指すゴールは同じでも、それまでのプロセスが大きく異なります。
簡単に違いを説明すると、証券投資は増やすことに主眼を置き、一方で貯蓄の場合は貯めることに注力するのです。
具体的な違いとしては、以下のようにまとめることができます。
証券投資 | 貯蓄 | |
基本的なスタンス | 増やすことを目的とする | 貯めることを目的とする |
主な特徴 | ・株式や投資信託、証券などで運用する
・長期投資と分散投資を組み合わせて行う ・運用成果を予測しにくい |
・増やすことよりも貯めることがメイン
・元本保証など確実性を重視している ・運用成果は商品の選択時に決定する |
主な種類 | 株式、投資信託、債券 | 普通預金、定期預金、積立定期 |
要約すると、証券投資は運用成果が予測しにくい難点がありますが、より資金を増やすことが目的となり、貯蓄は運用開始時にある程度運用成果が見えていて、着実に資金を増やしたい方に向いているといえます。
投資できる商品
証券投資と一概に言っても、実際には多くの商品が存在しています。
その中で最も注目されているのが、上場株式です。
有名な企業などの株式に対して投資して、値動きを利用して利益を上げていく事になります。
初心者にとって、いきなり資産を運用するのは難しいために、運用の専門家であるファンドマネージャーが運用を委託する株式投資信託があります。
また、ETF(上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)も証券投資として有名です。
投資におけるリスク
証券投資について、利益を得ることができる場合もあれば、大切な資金を失う可能性があります。
株式投資において想定されるリスクとしては、信用リスクと価格変動リスクがあります。
信用リスクとは、株式に投資した会社が経営破綻することで、株式の価値が大きく下がるという場合があるのです。
また、経営破綻とならない場合であっても、株価が大きく変動することもあります。
投資のプロに資金運用を委託することになる投資信託でも信用リスクと価格変動リスクが存在します。
信用リスクとは、組み入れた株式や債券の発行体が元本や利息を支払えなくなる可能性があること、価格変動リスクとは、組み入れた株式や債券が値下がりする可能性があるのです。
証券投資は、貯蓄と異なりリスクがつきものであることを理解した上で、利用することが重要です。
証券投資のメリット
証券投資を行う上で得られるメリットには、以下のような点があります。
株式の値上がりにより利益を得ることができる
株式投資では、購入した株式の株価が上昇することにより、値上り益を得ることが可能です。
値上がり益のことをキャピタルゲインと呼び、株を安く購入して高く売却ことで得られる値上り益の事です。
逆に、値下がり損のことはキャピタルロスと言いますが、投資している方が多く比較的安定して取引しやすいのが特徴となります。
配当金が期待できる
単にキャピタルゲインを狙うだけでなく、株式投資においては配当金を得ることが可能です。
配当金とは、企業活動により生まれた利益の一部について、株主に還元する制度です。
配当金は企業によって支払われる額や回数が異なりますが、保有してるだけで定期的に配当金を得ることができるのは魅力となります。
株主優待を受けることができる
配当金と同じく、株主優待も株式投資を行う上でメリットです。
株主優待とは、企業が株主に対し持ち株数に応じ、自社製品や優待券などを提供することを指します。
例えば、自社のサービスを無料もしくは割引で利用できたり、ものづくりを行っている企業であれば、商品を提供するなどの方法があります。
すべての企業が株主優待を行っているわけではありませんが、株主優待を狙って投資している方も多く見られるなど、大きな恩恵を受けることができる点は魅力的です。
証券投資のデメリット
証券投資にはリスクがあると解説しましたが、そのほかにも以下のようなデメリットがあります。
投資額が比較的高い
株式投資では、基本的に100株単位で購入しなければならない場合が大きく、最低でも数万円と投資額が高いのが難点です。
その点で、投資信託の場合は100円から投資できるケースもありますが、株式投資として自分自身ですべてをコントロールしたい場合は、初期投資費用が必要になります。
元本保証されない
証券投資の中でも、運用をお任せする投資信託は魅力的な存在です。
ただ、投資のプロが運用したとしても、運用実績が上がらずに購入時よりも値下がりすることがあるのです。
その場合、購入額よりも売却額が下回る可能性があります。
タイムリーな売買が不可能
投資信託を利用する場合、市場に上場されている株式と違って、タイムリーに変化する価格で売買することは不可能です
これは、投資信託にはブラインド方式が採用されており、適用される基準価額がわからない状況で売買注文が受理されるためです。
証券投資のコツ
証券投資を行う際には、まずは投資に関する正しい知識を身につける事が重要です。
株式取引であれば、株価の変動要因や投資の種類、リスクなどをしっかりと理解することを優先して行いましょう。
その上で、正しい予算設定を行い、少額から取引を始めるのがベターです。
そして、自分に合った投資スタイルを見つけることも重要です。
証券投資でも、ハイリスクハイリターンのものから、ローリスクローリターンのものもあります。
ある程度リスクを承知して投資する余裕があるのかなどを鑑みて、最適な投資スタイルを確立しましょう。
最後に、投資スタイルに適した証券会社を選ぶことも重要です。
おすすめの証券会社を紹介
日本には多くの証券会社がありますが、特におすすめしたい証券会社を5つ紹介します。
SBI証券
SBI証券は、最近のトレンドであるネット証券会社の一つです。
ネット証券の中でも口座数や預かり資産残高でトップをいく存在であり、顧客満足度も高いです。
売買コストが業界最安値レベルであり、1日定額プランでは最大で1日150万円までが、売買手数料0円で取引できます。
また、25歳以下の方であれば現物株の売買手数料がすべて0円になる点も評価されています。
取扱商品やサービスも豊富であり、希望する取引を行いやすい点も魅力的です。
■SBI証券 評価
ミニ株 | 外国株 | 信用取引 | 夜間取引 | 情報量 | ツール |
なし | あり | あり | 不可 | 多い | 使いやすい |
マネックス証券
マネックス証券は、証券商品が豊富な点が魅力的な証券会社です。
日本株だけでなく、米国株や様々な金融商品がラインナップしています。
投資信託だけでなくETFや為替相場、中国株、債券などの中から、希望する商品に対して投資できる点は大きなメリットの一つです。
■マネックス証券 評価
ミニ株 | 外国株 | 信用取引 | 夜間取引 | 情報量 | ツール |
あり | あり | あり | 可能 | 多い | 使いやすい |
GMOクリック証券
GMOクリック証券は、手数料の安さと取扱商品の豊富さに強みがある証券会社です。
各種取引プランがあり、取引回数に応じて最適なプランを選べば、よりお得に利用できます。
株式取引だけではなく、投資信託や先物オプション、FXやCFDまで多種多様な商品を取引可能となっています。
取引ツールも豊富であり、よりテクニカルな取引も専用ツールで行える点も魅力的です。
■GMOクリック証券 評価
ミニ株 | 外国株 | 信用取引 | 夜間取引 | 情報量 | ツール |
あり | あり | あり | 可能 | 普通 | 専門的なツールがある |
松井証券
松井証券は、創業100年を超える老舗の証券会社です。
その一方で、インターネット取引にもいち早くチャレンジし、手数料も無料にするなど個人投資家が市場に参入しやすいサービスが満載です。
各種キャンペーンによって、お得に利用できる点も評価されています。
アプリやツールが豊富であり、銘柄探しや投資判断をサポートしてくれる電話窓口もあって、困ったことがあった際にも気軽に相談可能です。
■松井証券 評価
ミニ株 | 外国株 | 信用取引 | 夜間取引 | 情報量 | ツール |
あり | なし | あり | 可能 | 多い | 使いやすい |
まとめ
コロナ禍において、より注目を集めている証券取引ですが、リスクもあるのが事実です。
また、利用する証券会社によって手数料も異なるので、より有利な条件で取引できる証券会社を選ぶことが重要です。
今回紹介した内容を重視して、自分にとって最適な証券会社を選定して、取引を行いましょう。