ステータスカードはクレジットカードを所有するなら憧れるものです。
一般カードに比べて充実したサービスや貰えるポイントにボーナスが付いたりと、受けられる恩恵は非常に大きくより生活を充実させることが出来ると思います。
しかしステータスカードと呼ばれるカードはそのサービスの豊富さから一定の年会費を基本的にユーザーから徴収し、その対価としてカードや各サービスを提供しています。
本記事ではクレジットカードには年会費無料のものと年会費がかかるものと2種類ありますが、ステータスカードは年会費を払ってまで持つメリット、必要性があるのか?ステータスカードにはどんな特徴があるのか?について解説していきます。
結論:無理に持つ必要はないがサービスにメリットを感じれば作る価値あり
正直に申し上げてしまうとゴールドカードやプラチナカードを無理に作る必要はないと考えられます。
年会費がかかる手前、年会費無料のクレジットカードだけで十分生活は可能ですし、近年はポイント還元率も一般カードとゴールドカードやプラチナカードで大きく差があることも少ないからです。
しかしステータスカードには一般カードには無い特典やサービス、優待が付帯しており、それらにメリットを感じるのであれば作る価値があります。
要は使う方次第で必要性が非常に分かれるということです。
それでは一般カードとステータスカードにはどんな違いやメリットがあるのでしょうか?
一般カードとステータスカードの違い
一般カードとステータスには主に下記の違いがあります。
- カード利用限度額
- カード付帯保険
- 優待サービスの付与
- 空港ラウンジの利用権
- カード更新時の特典有無
- 会員限定サービスの有無
これ以外にもクレジットカード会社によって様々なサービスが展開されているので、メリットは人それぞれ違うとは思いますが基本的にはこのような違いがあるというイメージが持てれば良いかと思います。
それでは一般カードとステータスカードを持つにあたってどんなメリットがあるのか挙げていきます。
一般カードを持つメリット
- 年会費が無料なことが多い
- 複数枚持つのに適している
- カード発行までのスピードが速い
- ステータスカードに比べて審査のハードルが低い
一般カードのメリットはやはりコストパフォーマンスの良さでしょう。限度額や付帯サービスなどはどうしてもゴールドカードやプラチナカードに劣ってしまいますが、カード独自のポイント還元などを基本年会費無料、もしくは安い年会費で利用できるので、カードを持って使うだけでお得になります。
ステータスカードを持つメリット
- 利用限度額が高い
- 空港ラウンジの利用が可能
- 付帯保険が充実している
- 会員限定のサービス、優待が存在
- 持っているだけでクレジットヒストリーの信用が上がる可能性も
ステータスカードのメリットは充実したサービスの恩恵を得られる面にあります。
会員組織が存在していたり、旅行の保険の補償金額がアップしたりしていますのでメインカードとして積極的に使っていくのであれば年会費が掛かったとしてもお得に感じる場面も多いです。
またゴールドカードやプラチナカードを既に所有していると他社のカード会社から見てもクレジットヒストリーにおいて信用のおける人物と判断されることもありますので、2枚目以降にステータスカードの発行を目指す際にも審査に通りやすくなることもあります。
ステータスカードの手に入れ方
ステータスカードを手に入れるには主に2通りの方法が存在しています。
自分で申し込む場合
自分で申し込みたいゴールドカード、プラチナカードを選んで申し込む方法です。
自分で好きなカードを選ぶことが出来る反面、それぞれのカードごとに審査のハードルを越えなければいけないため、自分のクレジットヒストリーや年収、勤め先、資産情報などによってはカードの審査に落ちてしまうためカードが発行出来ない可能性もあります。
しかし審査にさえ通れば一般カードを使っていても、いきなりプラチナカードを持てたりもするので段階を踏まずにほしいカードを作ることが出来る点はメリットです。
カード会社からのインビテーション(招待)
インビテーションによる発行クレジットカードを長く使っているとクレジットカード会社からカードのランクアップの招待(インビテーション)が来ることがあります。
インビテーションに至る条件はカード会社によって様々ですが、主に年間の利用金額が一定以上に達した場合に来ることが多いです。
目安としてゴールドカードは100万円、プラチナカードは300万円の年間利用額が考えられます。あくまで目安ですのでこの金額以下でも招待される可能性はあります。
インビテーションは自分で申し込む場合と比べて、クレジットカード会社が利用状況を見て審査を通過した人に招待を送っているので受けるので、審査に落ちて発行出来ないリスクはありません。また普通に申し込む場合より、限定で年会費が安くなったり、プライオリティパスが付いたりと特典が付く場合があります。
インビテーションが来た場合、そのカードがメインカードとして長く使うなら受ける価値があります。逆に既にゴールドカードやプラチナカードを所持している場合はカードの利用頻度と年会費を確認して自分にとってメリットがあるかどうか確認すると良いでしょう。
安易に複数のカードをランクアップさせてしまって、年会費で逆に自分の首を絞めないように注意しましょう。
ステータスカード毎の特徴
ステータスカードにはゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードの3種類が存在しており、それぞれにサービスの特徴があります。
ゴールドカードの特徴
ゴールドカードは一般カードのスペックはそのままに、空港ラウンジや付帯保険の充実が挙げられます。
年会費もピンキリで高いものは2万円~3万円ほどから安いヤングゴールドカードと呼ばれる部類のものは3,000円前後で作ることが可能です。
またインビテーションでの発行の場合は年会費無料になるカードもあるので通常のショッピングだけの方も気軽に所有することが可能です。
プラチナカードの特徴
プラチナカードはゴールドカードのインビテーションもしくは直接申し込むことで発行が可能ですが、カード会社の中にはインビテーションでしか発行できないカードもあります。審査のハードルは比較的高めで年収が特に重要視されるほか、自宅を所有していないと発行出来ないカードもあります。
年会費は総じて高く、基本的に3万円以上の年会費がかかると思って良いでしょう。
しかし年会費の分付帯サービスも充実しており、ワンランク上の空港ラウンジが利用可能なプライオリティパスやコンシェルジュサービス、カード会社によっては特別なグルメ、旅行プランなど限定サービスも充実しています。
主に旅行関係のサービスが多く、頻繁に行かれる方はメリットが大きいですが一般的なお買い物がメインの利用の方はゴールドカードで留めておいたほうが年会費とサービスの釣り合いが取れる可能性が高いです。
ブラックカードの特徴
ブラックカードは富裕層向けのクレジットカードであり、完全インビテーション制のクレジットカードです。
招待条件はあまり公表されていませんが、年間の利用額は500万円以上、かつ年収は2,000万円以上とも言われ、中には自宅などの不動産を所有していることが条件とも言われています。
年会費は十万円単位がかかるとされており、サラリーマンの月収ほどの年会費が掛かるカードもあります。
サービスは年会費の分グレードが高いものがそろっており、空港やホテルなどの優待サービスは勿論のこと、ユーザーひとりひとりに秘書のようなスタッフが付くサービスもあり、まさに富裕層向けのカードと呼ぶに相応しいクレジットカードと言えます。
利用用途に合わせてカードのグレードの選択を
上記の各カードの特徴にもある通り、ステータスカードは旅行や空港ラウンジをはじめ、アウトドアやお出かけがメインの付帯サービスになります。
そのため、自分のショッピングやライフスタイルとカードのサービスを見比べて、メリットがあるかどうかを検討してカードを選ぶことが大切です。
例えば国内ショッピングメインの利用であれば重要視されるのはポイント還元率がメインと考えられるため、一般カードもしくは利用頻度の高い商業施設でお得なゴールドカードがおすすめです。
逆に出張をはじめ、家族や自分で旅行に良く行かれる方であればマイルがたまりやすいプラチナカードを将来的に目指して利用することをおすすめします。
自分の生活スタイルやライフプラン、仕事などを加味してどのカードを育てて行くのか?どこまでのステータスカードを目指すのか?を考えて自分にとってベストなクレジットカードの一枚を見つけてください。