クレジットカードを発行するにはカード会社の審査に通過する必要があります。
審査には信用機関からの信用情報通称クレヒス(クレジットヒストリー)や年収、勤めている会社の社会的信用度、家などの資産状況を総合的に加味される事になります。
クレジットカードの審査は申し込むカードのステータスや会社によって通貨率は異なりますが、どのカード会社でも一番重要視されるのはクレジットヒストリー(通称クレヒス)になります。
クレヒスが傷ついてしまう行為(支払遅延や滞納、金融事故など)を行うとクレジットカードの審査に通り辛くなる可能性があり、他にもローンやスマートフォンの本体代金分割払いも難しくなる可能性が高いです。
またクレヒスには通称ブラックリストと呼ばれるものもあり、金融事故を起こすとあらゆる審査に通らなくなったりする事もあります。
今回はクレジットカードの申込の場合、審査に通るのか?支払遅延など心当たりがある場合に大丈夫なのか?についてお話しします。
クレジットヒストリーに不安な人でも審査が通りやすいクレジットカード クレジットカードやローンを通す際に審査を行いますが、その審査の際にまず用いられるのがクレジットヒストリー(通称クレヒス)です。 その人がどんなお金の貸し[…]
クレヒスに対するクレカ審査結果一覧
取り急ぎ自分の信用情報の状況が審査に通るのか?落ちるのか?を表にしました。
○=審査に通る、△=審査落ちの可能性がある、▲=審査落ちの可能性が高い、×=審査に通らない
税金支払遅延 |
〇 |
通信料支払遅延 |
△ |
金融商品支払遅延 |
△ |
支払滞納中 |
▲ |
任意整理 |
▲ |
民事再生 |
× |
自己破産 |
× |
スーパーホワイト |
△ |
あくまで一つの目安としてご覧ください。
支払い遅延に関しては完済状態であれば審査には通り易くなります。
クレジットヒストリーとは
クレジットヒストリー(通称クレヒス)とはCIC(信用情報機関)が提供している金融関連の申込、契約、取引状況、金融事故が登録された資料になります。(見出し画像を参照)
支払い状況に関しては月毎にアルファベットで記載され、最低でも直近5年は確認出来る様になっています。
また一般的にブラックリスト入りと言われる金融事故を起こした場合も記録され、5年は経歴が残ると思っておくと良いでしょう。
ステータスの高いゴールドカードやプラチナカードの申込となると細かくクレヒスをチェックされる事もありますが、基本的には入金状況と呼ばれる部分が重要視されます。
つまり借りたお金、他社のクレジットカードでの支払いなどを
- 申し込んだ事があるか?【申込情報】
- 利用しているか?【利用情報】
- 事故、遅延があるか?【クレジット情報】
を見られるという事です。特に一番下の払えていない実績(金融事故)になると多くのクレジットカードの審査通過が危ぶまれる事になります。
この場合の金融事故というのは
- 任意整理
- 民事再生
- 自己破産
の3つになります。
一概にこれら3つの状況になった場合、絶対に作れないとも言い切れませんが、自己破産に関しては確実と言っていい程審査に落ちると考えられます。
クレジットヒストリーに不安を抱えている人でも通過の可能性のあるクレジットカードは下記記事で紹介しているので気になる方は参考にしてください。
クレジットヒストリー別クレジットカード審査について
ここからは考えられるクレヒスや支払い状況別に審査に通過し易いのか?について記載していきます。
※あくまで目安です。クレジットカード会社や申し込むカードによって異なります。
税金支払遅延
税金の支払い遅延はクレジットカード審査に大きく影響する事はあまりありませんが、支払いが遅延し過ぎて差し押さえにまで反応すると審査時に引っかかる可能性もあります。
クレジットカードやローンの支払いは滞りなく行えており、税金の支払遅延も払い忘れの1、2回程度であれば審査自体は通る可能性が高いです。
通信料支払い遅延
税金と同様の考えで基本は問題ありません。
しかし一点注意が必要なのは最近のスマートフォン本体料金は通信量と一緒に分割払いの場合が多く、それらはローンと同じ信販会社が審査から決済を代行しているケースが殆どでそれらはローン扱いになります。
そのため本体料金も含まれた期間が支払い遅延対象であったとすると、信用情報のローンの遅延として記録されるのでクレジットカードの審査に落ちてしまう可能性も上がってしまいます。
金融商品支払遅延
遅延したままだと審査には通らない可能性が高いです。
支払い遅延回数と金額によりますが、基本的に申し込む時には完済している事が望ましいです。
遅延がある場合はステータスカードの申し込みは基本通らないと思って一般カードを申し込むと良いでしょう。
しっかり支払ったという実績があれば通る事が多いです。
支払滞納中
先述した通り、現在進行形で滞納している場合は通らない可能性が高いです。
支払いを終えてから申込を行いましょう。
任意整理中
任意整理は金融事故の一つです。
多くのクレジットカードの申し込みは通らないと考えて良いですが、この状況でも年会費がかからない一般カードで利用枠も最低条件、追加カードも申し込まないという条件で申し込んだ場合は発行出来るクレジットカードもあります。
しかし任意整理時に発生している月々の支払いが滞った場合は審査にはまず通らないと考えて良いでしょう。
民事再生
民事再生は任意整理でも処理しきれなかった場合、裁判所を通して分割払いを行う交渉を行います。
裁判所を通しているので、クレジットカードの審査を始め、ローンの審査にも通らないと考えて良いでしょう。
完済後5年間はあらゆる審査に通るのは難しいので、時間の経過を待ちましょう。
自己破産
自己破産は財産の差し押さえ含めても支払いを行うのが困難である場合、裁判所を通して借金の支払いを免除してもらう事です。
基本的に自己破産をしてしまうとその後5年間はクレジットカード含めあらゆる審査に通らず、スマートフォンも現金で一括でないと買えないなど高額な買い物には支障も出てきます。
スーパーホワイト
金融関連の申込から利用実績も全く無い現金主義の方に多い状況です。
全く金融事故も支払い遅延も起こしておらず、一見ホワイトに見える状況の事を指しますが金融系の会社は
利用実績=信用
と見ている為、逆に実績が無さ過ぎても信用が無いという理由で審査に通して貰えない場合があります。
デビッドカードや比較的高額ではない買い物の分割払いなどを利用して実績を作ればすぐ審査に通る可能性が高いので、そこまで深刻に考える必要はありませんが念頭に置いておきましょう。
信用情報を良く見せる方法
クレヒスをなるべく印象良く見せて審査に通過したいというのは誰でも思う事だと思います。
どの様な行動で信用情報は印象良く見えるのか下記にまとめてみました。
支払いの毎月完済を継続する
支払いの完済は信用の実績に直結します。
クレジットカード会社も利用額を支払ってくれるのを前提に審査を通しますので、毎月問題なく支払えている状況を積み重ねる事は最も近道と言えるでしょう。
ローンやクレジットカード、分割払いを利用する
スーパーホワイトの様に全く実績が無い事も問題です。
可能であれば金融商品の利用は行いましょう。
クレジットカードの申し込みが難しければデビッドカードでも良いので積み重ねることが大切です。
金融商材の年間の利用額を増やす
利用金額の大小もカードによっては審査時に見られます。
やはり高額でも完済してくれている人は信用も高く、審査に通してもらい易いです。
しかし増やして支払えなくなっては本末転倒なので注意しましょう。
安定収入のある仕事に就く(毎月の定期収入を確保する)
クレジットカードの申し込み対象には安定収入のある方と記載があるケースが殆ど。
この場合の安定収入とは決して正社員に限ったものではなく、アルバイトであっても良いです。
大切なのは身元がハッキリしていてお給料が支払われている=返済に回すお金を持っていると思われる事です。
自分の信用情報は確認できる
信用情報はクレジットカードの審査に使われると聞くと一見法人向けの情報と思われがちですが、実は個人でも自分の情報であれば確認する事ができます。
方法は信用機関(CIC)に対して必要な本人確認書類を持って情報の開示を求めるだけです。
必要書類は以下の通り
- 運転免許証または運転経歴証明書
- マイナンバーカード・パスポート
- 住民基本台帳カード(写真付)
- 身体障がい者手帳(写真付)
- 在留カードまたは特別永住者証明書
また手数料として
- 窓口手続きの場合:500円
- 窓口以外の手続き:1000円
開示の要求は信用機関のホームページ、窓口、電話と郵送などで行う事が可能です。
もし身に覚えがないのに審査に落ちてしまった等があれば開示してもらい、原因を自分で調査してみましょう。
クレヒスを積み重ねるメリット
クレヒスが高いと以下のメリットがあります。
- グレードの高いクレジットカード審査に通り易い
- 住宅ローンなど高額な借り入れ審査が通り易い
- 返済金利において優遇が受けられる
クレヒス=社会的信用とも言えますので積み重ねることのメリットは非常に大きいと言えます。
決して高額な借り入れや買い物をする必要ではないので無理のない範囲で実績を積んでいきましょう。