転職に際してキャリアアップの一環として資格の取得を目指そうと考える方もいらっしゃると思います。
転職を行うにあたって資格は確かに明確なスキルの証明と言えます。
しかし転職、就活で求められる事として一概に資格が挙げられる訳ではありません。
実際に求人票を数多く見ていくと、意外にも資格必須な求人は多くありません。
今回は転職における資格の重要性について解説していきます。
結論:求められるのは実務経験が殆ど
まず結論を申してしまうと、転職において資格の重要性は高くありません。
多くの求人票に必須条件として書かれているものの多くが
- 特定の職種の業務経験
- 業界での業務経験
となります。
どの企業も実際に業務に生かす現場力を求める傾向にあり、面接でも資格よりも仕事で何をやってきたか?を重視した質問が飛んできます。
理由としては仮に全く業務経験が無い方が資格だけ取得していてもいざ業務に入ったとしても生かせるか分からない為です。転職のために身に着けた資格は企業にとってあまり重視されないと考えておくと良いでしょう。
資格が業務上必要な職種は別
仕事によっては資格が必須な職業が存在します。
例えば
- 不動産業:宅地建物取引士
- 看護師;看護師資格
- 施工管理:施工管理技術者
などになります。こういった職業は実務を行う関係上、必須になるため評価対象というよりも取得していないと入社することが出来ません。そういった必須の職種を目指す場合は資格の取得を検討しても良いと思います。
経験にも勤続年数が大切
また、実務経験には企業が求める期間があります。
基本的に最低3年~5年以上多く、無い場合でも
- ○○の実務経験
- 法人営業の経験
等の記載で経験は何かしら求められる傾向にあります。
その場合も経験があると認識されるには最低1年以上はあったほうが良いでしょう。
特に新卒から初めての転職のケースでは1年以上の業務経験がないと評価がし辛いこともあります。第二新卒は3年以内まで対象ですので、1年は在籍していたほうが有利に働きます。
業界経験以外で求められる経験
先程の業界や職種経験以外にも業界、職種共通で業務の経験として求められるものがあります。
マネジメント経験
マネジメント経験は年収アップにもかなり重要なスキルです。
企業は中途社員を即戦力で採用したいため、実務経験の実力だけでなく将来的なキャリアとして自分のチームを率いて幹部候補としたい傾向もあります。そのためマネジメント経験を積んでいる方は中途採用市場では評価されやすい傾向にあります。
特に20代後半から30代の転職は重視されやすい傾向にあります。大体5人以上のチームを率いているのが基準になります。
顧客との折衝経験
営業でもそれ以外の職種でも顧客との交渉やコミュニケーションが求められる経験が問われることもあります。
クライアントとのやり取りは営業以外も職種も当たり前に行われる企業も多く、それなりの顧客コミュニケーションは必須レベルで求められます。
社内で現在全く直接のコミュニケーションを取らない場合もありますが、メールでのコミュニケーションなども該当しますので転職においてアピールするのがおすすめです。
まとめ:資格を取るのであれば相応の期間と業界の一貫性が重要
もし資格を取るのであれば同業界の転職の場合のみ業界、職種に役に立つ資格がベストです。
それ以外を無理に取ったとしても評価されづらく、取得に時間もかかってしまうので正直おすすめできません。それであれば時間を業界研究や求人票の分析に時間を掛けたほうが良いでしょう。
また取った資格が本当に転職先において重要視されるのかを考えて取得しましょう。自分の目指すキャリアと資格に一貫性が無いとアピールしてもかえって変な印象になってしまうことも珍しくありません。
転職の際は自分の目指したいキャリアと資格をしっかり調べておきましょう。